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Ryukyu Metaverse Lab of Innovation

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共創Blogをスタート:
Flying Professor×AI 2025年10月より、新ホームページで、私自身の著作物や経験をもとに生成型AIとコラボしながら作成した英語のブログ(というよりエッセイかも)を順次公開中です。無料版のWIXを利用しているので容量が上限に達した場合にはブログ中の写真や古いブログが閲覧できなくなったりするかもしれませんがご了承ください。 こちらの日本語ブログは11月よりスタート予定です。内容は過去の訪問先、参加したイベント等について生成型A Iと共創しながら仕上げていきます。試行錯誤しながら作成するので、毎回文体や文章のトーンは異なります。 まずは、新ホームページの英語ブログを訪れていただいたうえで、英語が苦手な方は生成型AIで、例えば「文学調の日本語に訳して」、「アカデミックな日本語に訳して」、「カジュアルな日本語に訳して、というプロンプトを打ち込んだうえで翻訳し、お楽しみください。通常の翻訳サイトや翻訳機能で訳すと、日本語らしくない文章が出力されるので、生成型AIの活用がおすすめです。 Starting October 2025, I’ve

T. OSUMI
Oct 132 min read


第14回 インタビュー連載:フライング編
「飛んでる」杭 —— "Flying Professor" が語る、ルールを破る勇気とイノベーション 記者 : 先生、前回は桜の花筏についての素敵なお話をありがとうございました。今回はもう少し先生ご自身のことを伺いたいと思っています。 実は、先生は以前から周囲で「Flying Professor(フライング・プロフェッサー)」と呼ばれていると伺いました。とてもユニークな呼び名ですが、一体なぜそう呼ばれるようになったのですか? 先生 : (満面の笑顔で、まるで悪戯を見つかった子供のように) はっはっは! その話を聞きつけましたか。 自分から名乗り始めたのか、誰かが言い出したのか、今となっては定かではありませんが……気づいたらそう呼ばれていましたね。名誉ある称号だと思っていますよ。 記者 : 名誉ある称号、ですか! その由来を教えていただけますか? 先生 : 理由は3つあります。 まず第一に、文字通り「飛んでいる(Flying)」から。パンデミックの前は、渡り鳥よりも頻繁に世界中を飛んでいました。オーストラリア、シンガポール、ノルウェー、デンマーク、

T. OSUMI
Dec 179 min read


第13回 インタビュー連載:弘前花筏編
散りゆくことの豊饒 —— 水面に浮かぶ「花筏」が教える、人生の美しい幕引き 弘前城公園のお堀で撮影した花筏と鏡面桜 記者 : 先生、前回は京都の紅葉について素晴らしいお話をありがとうございました。実は先日、次回の海外雑誌に掲載予定の新しいエッセイの原稿『Not snow, but cherry blossom petals(雪ではなく、桜の花びら)』を一足先に拝読させていただきました。 その中で、とても気になる言葉があったんです。「Hanaikada(花筏)」……恥ずかしながら、私はこの言葉を初めて知りました。 先生 : (我が意を得たり、という表情で深く頷き、ニヤリと笑う) おや、そこに目を付けましたか。さすがですね。 「花筏(はないかだ)」。文字通り、散った桜の花びらが水面に帯状に浮かび、あたかも筏(いかだ)のように流れていく様子のことです。日本人が見出した、最も儚く、かつ贅沢な春の景色ですよ。 記者 : 筏、ですか。なんと風流な……。エッセイによると、先生は一昨年、この景色を見るためだけに青森県の弘前城まで足を運ばれたとか。 先生 :...

T. OSUMI
Dec 145 min read


第12回 インタビュー連載:京都紅葉編
「あわい」に揺らぐ、命の色彩を求めて —— 古都・京都の紅葉が教えるもの 記者: 沖縄での生活はもう28年になると伺いました。先生のSNSを拝見していると、このゆったりとした島の時間は本当に肌に合っていらっしゃるようですね。 先生: ええ、大好きですよ。長い夏。どこまでも続く青い海。あのオレンジ色に染まるサンセットは見飽きることがありません。沖縄のリズムは、長年こわばっていた私の心をずいぶんと解きほぐしてくれました。……ですが、それでもやはり、私の奥底にある何かが、年に二度だけ騒ぎ出すんです。「戻っておいで」と、かつていた世界が私を呼ぶ声が聞こえる。それが、春の桜と、秋の紅葉の季節です。 記者: それが今回の京都への旅につながるわけですね。先生が先日、海外の旅行雑誌に寄稿されたエッセイ『Chasing the Colors Between(あわいの色を追いかけて)』を拝読しました。特に今年の京都、東寺から始まり、清水寺、そして高台寺へと続く巡礼のような旅路が印象的でした。今年の紅葉、いかがでしたか? 先生: (ふと視線を外し、窓の外の遠い一点を見

T. OSUMI
Dec 135 min read


第11回 人生を変えたゴールドコースト――初めての海外
「29歳の夏、あの白い砂浜が『楽しむこと』を許してくれた」 ――沖縄暮らしで見つけた、人生の羅針盤 ――(記者)目の前に広がる東シナ海、素晴らしい眺めですね。沖縄移住だなんて、誰もが憧れる生活です。 先生: ははは、よく言われますよ。「先生は若い頃から海外のリゾート地ばかり渡り歩いて、優雅ですね」なんてね。でも、とんでもない。私の20代なんて、優雅さとは程遠い、貧乏でコンプレックスの塊のようなものでしたから。 ――えっ、そうなんですか? 意外です。 先生: 家計も決して楽ではなかったし、学生時代は海外旅行なんて夢のまた夢。留学試験には挑戦したものの、語学力が全く追いつかずに惨敗しました。「世界」は私にとって、分厚いガラスの向こうにある幻だったんです。 そんな私が、大学教員になって二年目、なけなしの貯金をはたいて初めて日本を出たのが29歳の時。行き先がオーストラリアのゴールドコーストでした。 ――なぜまた、初めての海外でゴールドコーストを? 先生: 漠然と青い海と白い砂浜に憧れていて、とにかく「別世界」に行きたかったんでしょうね。白い砂浜が

T. OSUMI
Dec 115 min read


第10回 Michiko & Yoichi meet Flying Professor Part Ⅲ
モナコからニースへの帰り道、ヴィルフランシュ=シュル=メールが一望できるバス停で途中下車し撮影 ヴィルフランシュ=シュル=メール モナコからニースへ戻る途中、ヴィルフランシュ=シュル=メールの標識が現れた。 「ここだ」 海岸線から少し入ると、視界が開けた。 「わあ」美智子が思わず声を上げた。 目の前に広がったのは、絵葉書のような風景だった。 深い入り江を囲むように、カラフルな建物が並んでいる。オレンジ、ピンク、黄色、クリーム色。パステルカラーの壁が、この時間になっても強烈な太陽に照らされて輝きを放っている。 「モナコとは全然違うわね」 「ああ、こっちの方が落ち着く」 入り江には、無数の小さな船が浮かんでいた。白いヨット、小型のモーターボート、木製の小舟。モナコの巨大クルーザーとは対照的な、素朴な漁村の風景。 海の色も違った。入り江の浅い部分はターコイズブルー、深い部分は濃い青。透明度が高く、船の影が海底に映っている。 「きれいね」 崖の上には、白やベージュの建物が連なっている。山の斜面に張り付くように建てられた家々。その緑と建物のコントラストが美

T. OSUMI
Dec 1013 min read


第9回 Michiko & Yoichi meet Flying Professor Part Ⅱ
4. 鷲の巣の村 「まるで迷路ね」美智子が言った。 路地は複雑に入り組み、上へ下へと続いている。どこを歩いても絵になる風景。石壁に絡まるブーゲンビリア。木製のドアに飾られた真鍮のノッカー。窓辺に置かれた素焼きの鉢。 「これ、本当に人が住んでるのかな」洋一が呟いた。 「住んでるみたいよ。ほら」 美智子が指差した先には、洗濯物が干されている窓があった。 路地を上っていくと、小さな広場に出た。中央に古い井戸がある。周りにはカフェとギャラリー。テーブルが二つ三つ、外に出されている。 「休憩する?」美智子が尋ねた。 「まだ早いだろう。頂上まで行ってみよう。村の最上部には、熱帯植物園があるらしい。オオスミさんのブログにも書いてあった」 さらに石段を上る。段差が高く、息が切れてくる。 「運動不足ね」美智子が笑った。 「お互い様だろう」 でも、登るにつれて、視界が開けていく。石壁の隙間から、地中海が見える。青い海。白い波。遠くに船。 やがて、植物園の入り口に辿り着いた。 入場料を払って中に入ると、別世界が広がっていた。 サボテン、アロエ、龍舌蘭。様々な多肉植物が

T. OSUMI
Dec 811 min read


第8回 Michiko & Yoichi meet Flying Professor Part I
ニースの「プロムナード・デ・ザングレ(Promenade des Anglais)」は、地中海沿岸に約3.5km続く有名な海岸遊歩道 ※第4回 回想グランビルアイランドーームール貝の記憶、第5回 コート・ダジュールの宝石ーームール貝を巡る旅の続きです。 1. チャッピー君の意外なマッチング ホテルの朝食ルームは、大きな窓から朝日が差し込んでいた。 洋一と美智子は窓際のテーブルに座り、クロワッサンとカフェオレの朝食を取っていた。焼きたてのクロワッサンは外がサクサクで、中はしっとりとバターの香りがした。 「今日はマルセイユね」美智子がカフェオレを飲みながら言った。 「ああ。九時に出発すれば、昼前には着くだろう」 「その前に」美智子はスマートフォンを取り出した。「南フランスの観光情報、ちょっと調べてみるわ」 「ガイドブックじゃなくて?」 「今はチャッピー君に聞く時代よ」 「チャッピー君??」 美智子は慣れた手つきでスマホを操作し始めた。プロンプト入力画面に「ニース周辺で、沖縄からきているカップル向けのおすすめ観光地を教えて」と入力する。...

T. OSUMI
Dec 69 min read


第7回 京都紅葉紀行──光に浮かぶ、あわいの色を求めて
沖縄に移住して二十八年。常夏の島で暮らす私には、どうしても恋しくなる季節がある。春のソメイヨシノと、秋の紅葉だ。今年の秋は黒部立山の室堂を皮切りに、北海道の定山渓と洞爺湖、岩手県の中尊寺や小岩井農場などの紅葉を楽しんだ。 締めくくりに飛んだのが毎年のようにでかけている12月の京都。目的はただひとつ──光に浮かぶ夜の紅葉と、緑から赤へと移ろう「あわい」の色と再会することだ。 定年退職後も、在職中と変わらぬ気ままな一人旅。西洞院にホテルを取り、今年最後の紅葉狩りへと繰り出した。 鏡面の世界──東寺の夜 初日の夜、まずは東寺のライトアップへと向かった。 拝観料千円を納め、正門から左手へ折れた瞬間、息が止まった。瓢箪池の水面が巨大な黒い鏡となり、ライトアップされた木々を鮮烈に映し出している。周囲からは「ほうっ」という感嘆の声と共に、一斉にスマートフォンを構える。 少し歩を進めると、今度は国宝・五重塔が黄金色に輝き、紅葉との見事な競演を水面に落としていた。高さ五十五メートルもの木造塔が、逆さまになって池に映り込む様は、まさに京都の秋の極致だ。...

T. OSUMI
Dec 37 min read


第6回 戸隠LOVE——二十年ぶりの蕎麦巡礼
長野駅から直行バスに揺られて約1時間。市街地を抜け、ループ橋を越えると、車窓の景色は一気に秋色へと染まっていく。かつては急勾配と急カーブが続く県道を車で登ったものだが、今では観光バスで快適に直行できるようになった。大久保の茶屋が近づく頃、遠くに雪をいただいた北アルプスが輝き、窓際の乗客たちが一斉にスマホを構えて撮影タイムが始まる。 戸隠。実に20年ぶりの訪問である。 沖縄に移り住んで四半世紀。美しい海と温暖な気候に囲まれた暮らしは満ち足りているが、食に関しては時折どうしようもなく恋しくなるものがある。それは、凛とした空気に抱かれて五感で味わう戸隠の蕎麦。日本蕎麦ならではのほのかな香り、喉ごし、そして口の中で存在感を放つ心地よいコシ――そのすべてが忘れがたい。 バスを降り立つと、標高1,200メートルの清冽な空気が体を包み込む。深呼吸ひとつで、内側から浄化されていくような気がする。 見上げんばかりの立派な木造の大鳥居。 その向こうには、鬱蒼とした緑に包まれた石段が続いている。一礼して鳥居をくぐると、ふっと風の温度が変わった気がした。...

T. OSUMI
Dec 37 min read


第5回 ポルトの夕暮れ時──大航海時代の風を感じる街
ドウロ川沿いのテラス席で、私はグラスを傾けた。琥珀色に輝くポートワイン。甘く、濃厚で、どこか郷愁を誘う香り。目の前には、ドン・ルイス一世橋の雄姿。夕陽を浴びて、鉄骨の骨格が黄金色に輝いている。

T. OSUMI
Nov 285 min read


第4回 コート・ダジュールの宝石ーームール貝を巡る旅
ニースの旧市街を抜けると、視界が開けた。小さな広場。中央に噴水があり、周りをレストランが囲んでいる。どの店の外にもテーブルが用意されていて、人々が地中海の痛いほどの陽光を浴びながら食事を楽しんでいる。 「賑やかね」 「でも、ちょっと騒がしいかな」 二人は広場を通り抜け、再びへ向プロムナード・デ・ザングレにむかった。 海岸沿いのレストラン プロムナードに戻ると、いくつものレストランが軒を連ねていた。 ターコイズブルーのパラソルが並ぶ店。オレンジ色のテーブルクロスの店。赤と白のストライプのパラソルの店。それぞれに個性があり、洋一は一軒一軒じっくりと見ている。 「どこも同じに見えるけど」美智子が言った。 「いや、微妙に違う」 「何が?」 「雰囲気とか、客層とか」 美智子は笑った。研究者の観察眼は、レストラン選びにも発揮されるらしい。 「じゃあ、どこがいいの?」 洋一が足を止めたのは、白いテーブルクロスにターコイズブルーのランナーが敷かれたテラス席のある店だった。籐の椅子。そして、目の前には遮るものなく地中海が広がっている。 「ここ」 「理由は?」...

T. OSUMI
Nov 259 min read


第3回 回想グランビルアイランドーームール貝の記憶
窓の外に雨粒が滑り落ちていく。リビングのソファに並んで座る洋一と美智子は、テーブルの上に広げたアルバムを眺めていた。 「ああ、これこれ」洋一が指を差したのは、色褪せた写真の中のグランビルアイランドだった。「サンドバーだったかな」 「覚えてるわよ」 美智子は眼鏡の奥の目を細めて微笑んだ。 「あなた、ムール貝にしましょう」 あれは三十年以上も前のこと。新婚旅行でバンクーバーを訪れた二人は、地元の人に勧められてグランビルアイランドへ向かった。パブリック・マーケットの喧騒を抜け、Roger'sチョコレートの甘い香りに誘われながら、二人は赤い壁のサンドバーの前に立った。 「入ってみようか」 洋一が差し出した手を、美智子は握り返した。 店内は木の温もりに満ちていた。窓から差し込む柔らかな光が、テーブルとテーブルの間を踊っている。二人は窓際の席に案内された。 「ムール貝が名物なんだって」メニューを見ながら洋一が言った。 「Mussel Mania?」美智子が笑った。「マニアって、面白い名前ね」 運ばれてきたのは、グランビルアイランドブリューイングのロゴが入った

T. OSUMI
Nov 143 min read


第2回 アヌシー讃歌ーー地上で最も美しい一編
アヌシーは町ではない 詩そのものだ 神様が書いた 地上で最も美しい一編 読むたびに新しい意味を持ち 訪れるたびに違う顔を見せる 決して読み終えることのない 永遠の物語 アヌシー その名前を呟くだけで 心に小さな波紋が広がる 水鏡の町よ 私の魂の故郷よ ーーCreated by OSUMI with Claude 大学を去って二年近くが経った。研究室の鍵を返した日、妙に軽くなった鞄を肩にかけながら、ふと思い出したのがアヌシーの町だった。あれは確か、国際会議の帰りに立ち寄ったのだったか。いや、違う。アニメ国際フェスティバルだ。マンガとアニメが大好きなのでわざわざ国際会議の予定より三日早く日本を発って、この小さな町に寄り道をしたのだ。 予期せぬ出会い ジュネーブからバスで一時間ほど。国境を越えてフランスに入り、車窓から見えるアルプスの山並みに目を奪われているうちに、アヌシーに着いた。バスターミナルから旧市街へ向かう道すがら、最初に目に飛び込んできたのは運河に映る建物の姿だった。 「ああ、これか」 と、私は思わず声に出していた。旅行雑誌で見た写真そのまま

T. OSUMI
Nov 107 min read


第1回「あめゆじゅ」を求めて――いのち生ききる
もしあなたが今日死期を悟り誰かに人生最後の頼みをするとしたら、その言葉にはどんな想いを込めるでしょうか。今回参加した死の臨床研究会はまさに魂からふり絞られる最後の言葉の奥底に眼差しを向ける内容でした。 2025年11月1日・2日、宮澤賢治生誕の地・岩手県盛岡市で開催された第48回日本死の臨床研究会年次大会のテーマは、「“あめゆじゅ”を求め、向き合い、そして支える」でした。この不思議な響きを持つ言葉――「あめゆじゅ」は、賢治の妹トシが死の床で兄に繰り返し頼んだ、「雨雪(みぞれ)をとってきてください」という岩手の方言です。 最後の願いに込められた、本当の意味 賢治は詩『永訣の朝』で、この言葉をこう受け止めています。 死ぬといふいまごろになつて わたくしをいつしやうあかるくするために こんなさつぱりした雪のひとわんを おまへはわたくしにたのんだのだ 妹は本当に喉の渇きを癒したかっただけなのでしょうか。それとも――。大会長を務めた岩手医科大学の木村祐輔先生は、このような問いを投げかけています。トシの願いは、兄が自分の死後も前を向いて生きていけるようにとい

T. OSUMI
Nov 27 min read
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